◆電話占いで、27歳の女性の事務職をしている方から相談を持ち掛けられたので、得意のタロットカードを使って占ってみました。
<相談内容>
人間関係に難があり、人と深く関わっていくことに大きな抵抗を覚えます。
自分の精神状態に根本的な問題があるのではないかと思っています。
自分の人間関係に対する根本的な心理や性質を占い、それを分析することはできますか?
<スプレッドパターン:ナインカード>
タロットカードの展開方法は幾つかありますが、今回は、ナインカードというスプレッドパターンを使用してみました。
縦横3列ずつに並べた9枚のカードを人の気持ちの構造に見立て、恋愛問題などで相手の気持ちを詳しく知りたい場合に使うスプレッドパターンです。
上段が表面意識、中断が中間意識、下段が潜在意識もしくは恋愛感情を示します。
上段の表面意識が本人も意識している「建前」に近い感情であり、下段の潜在意識は本人でも気づきにくい「本音」を示すため、上段よりも中段、そして中段よりも下段の方が重要性が強くなります。
また、それと同時に並んだ3枚の左側の方が、より表面的な感情であり、右側の方が、より潜在的な意識となります。
<タロット結果>
①:表面意識・・・皇帝
②:表面意識・・・剣9
③:表面意識・・・聖杯4
④:中間意識・・・剣4
⑤:中間意識・・・棒ナイト(逆)
⑥:中間意識・・・剣7(逆)
⑦:潜在意識・・・戦車(逆)
⑧:潜在意識・・・金貨8
⑨:潜在意識・・・聖杯エース(逆)
<ナインカードでの占い方>
カードを混ぜてまとめてカットした後に、そのカードの上から7枚目を「①:表面意識(皇帝)」に置いて下さい。
そして、手に残ったカードの山の上からさらに7枚目を「②:表面意識(剣9)」の位置に置き、さらに手に残ったカードの山の上から7枚目を「③:表面意識(聖杯4)」に置いて・・・という形で同じパターンを繰り返して、⑨まで置いていきます。
これでナインカードの展開は完了です。

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心理だけで9枚もカードが並ぶと、まとめて読むことは簡単ではありません。
戸惑った場合には、まずは表面中の表面である「①:表面意識(皇帝)」と潜在中の潜在である「⑨:潜在意識(聖杯エース(逆))」を確認しましょう。
ここでは「①:表面意識」が強い責任感を示す「皇帝」、それに反して「⑨:潜在意識」には、純粋な心を痛めている「聖杯エース」逆位置という、ほぼ正反対のカードが出ています。
「皇帝」から人前では義務感を持つしっかりとした自分を出していることが窺えます。
しかし、「②:表面意識」の「剣9」、「③:表面意識」の「聖杯4」と悲観的で重いカードが続いています。
表面的には人前で取り繕っていますが、一皮むくと重苦しい感情が出てくる状態なのでしょう。
「④:中間意識」より下に並ぶカードにも明るさを感じるカードは殆どありません。
「⑧:潜在意識」の「金貨8」は比較的ポジティブですが、何かを純粋に楽しむというより、真面目に努力をする姿勢が示され、「①:表面意識(皇帝)」と似たムードを持っています。
人間関係では常に楽しむのではなく、「礼儀正しく接さなければ」などの義務感を持ちやすい状態であると判断できます。
一番重要なのは「⑨:潜在意識」の「聖杯エース」逆位置です。
聖杯は過去も示し、過去の対人関係における深い傷が、心の奥底に染み付いている可能性が考えられます。
それが何であるのかについては、質問者の方に尋ねることで判明することでしょう。
その過去の出来事が人間関係全般に悲壮感を与え、素直な自分を出せずに人前で義務的な態度を崩せないでいると言えるのです。